「プロジェクトBurma」とは―
11月7日にビルマで実施される総選挙を機に、可視化報道!APF Liveの取材班がビルマ国内に潜入、ビルマ軍事政権の非道と真の民主化を求めるビルマ国民の実情をありのままにお伝えします。
タイトル:冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(8)
撮影日:11月8日(月)
タイ国境に近いビルマ南東部ミャワディーで7日、少数民族カレン人の武装グループの連合軍が7日に行われた総選挙に反対し、同地で武装蜂起した。
少数民族の連合軍のリーダーはAPF通信社の取材に対し、「ビルマ軍は総選挙で投票しない市民を弾圧しようとした。私たちの武装蜂起は市民らを救うことが目的だ」と答えた。
きょう8日には、少数民族の連合軍とビルマ軍との間で戦闘が起き、死傷者が出ている。
戦闘は現在、収束しつつあるが、2万人規模のミャワディーの市民が国境の川を越えてタイ側へ避難している。
2010/11/8 19:00
「友情橋」から200mほどの商店に砲弾の破片が着弾。トラックが壊れた。破片でこの威力。
夕闇が迫る中、必死でミヤワディからタイ側逃げてくる人々。
メーソット市内の運動公園に一時収容された避難民。13000人。増え続ける。こんなに難民を生み出す国というのはやはりどうかしている。
とりあえずのぴ場所でほっと一息つく避難民。水と食料はとりあえずタイ政府が支給。本格的な対策が緊急に必要。ただし、この事件以前に逃げてきていて難民キャンプに入れない人も大きな問題。
写真/文 冨田きよむ
【プロジェクトBurma】冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(8)
2010年11月8日【プロジェクトBurma】明日からビルマ報道を再開いたします
2010年11月8日山路の消息についてご心配ご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。山路の消息は依然不明ですが、新しい情報が入り次第、弊社HP等でお伝えいたします。また明日からは中断していたビルマ報道を再開いたします。ご理解ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。2010/11/7
【プロジェクトBurma】明日の総選挙の中止を訴え 在日ビルマ人らが抗議集会
2010年11月6日タイトル:明日の総選挙の中止を訴え 在日ビルマ人らが抗議集会
撮影日:11月6日(土)
ビルマの民主化を求める在日ビルマ人ら約300人はきょう、東京・品川にある在日ビルマ大使館前で集会を開き、ビルマ国内で明日7日に実施される総選挙を中止するよう訴えた。
高い塀に囲まれた在日ビルマ大使館
在日ビルマ人らは、民主化運動指導者のスーチー氏の写真や「総選挙は中止しろ」などと書かれたプラカードを手に、同日午後2時ころから集まり始め、同大使館前の歩道を埋め尽くす約300人が集合した。
参加者らは約2時間、大使館前の歩道に立ち並び、最後の5分間で「ビルマ軍事政権は総選挙をやめろ!」「日本政府はビルマの総選挙を認めるな!」などとシュプレヒコールを上げた。
手前は2008年に制定されたビルマ新憲法の基本書
奥は前月21日に公表されたビルマ新国旗
大使館に反応はなかったが、明日7日も午前10時ころから抗議を続けるという。
ビルマ軍事政権は明日7日、民主化運動指導者のスーチー氏を含む2,100人以上の政治囚と多くの少数民族を除外し、“民主化に向けた最終プロセス”と位置付けた総選挙を実施する。
【プロジェクトBurma】冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(7)
2010年11月6日タイトル:冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(7)
撮影日:10月某日
「プロジェクトBurma」とは―
11月7日にビルマで実施される総選挙を前に、可視化報道!APF Liveの取材班がビルマ国内に潜入、ビルマ軍事政権の非道と真の民主化を求めるビルマ国民の実情をありのままにお伝えします。
今回は、軍事政権による政治的・民族的迫害を受け、タイ側に逃れた難民らが暮らすキャンプの日常を取材・撮影した冨田きよむカメラマンの報告・第7弾です。
東の空が白んでくるのは5時30分過ぎだ。子供たちのレストラン(その3参照)脇から三日月が見えた。
山深く位置するこのキャンプは朝が遅い。日が昇るのは7時過ぎ。
学校の掃除は朝、生徒が行う。
子供たちであふれる。450人の子供が学んでいる。
登校途中で弁当を落っことして中身をぶちまけてしまった。
名残惜しそうに振り返りつつ、学校への道を歩く。ちなみにこの弁当の残骸は犬がきれいに食べつくす。
ビルマのちまきは大変おいしい。
学校は教室の周りに美しい植物が植えられている。
子供たちは英語も学んでいる。ただ、「3」のスペルは「three」だったと思う。「thyee」ではなかったと思うけど、まあ、大丈夫!
生きた鶏の足を引っつかんで売りに行くのだそうだ。鶏は観念して暴れなかった。
表通りからちょっと入ったら若い衆がチェスをやっていた。写真とっていいかと聞くと、にこっと笑って「YES」。笑顔がいいのに、カメラを向けると難しい顔をする。
店先にぶら下がっている豚肉。赤い色はスパイスか?
このキャンプには水道が張り巡らされている。もちろん飲めないけれど。
放課後家に買える前にグランドでひとしきり遊んだ記憶は私にもある。夕暮れて腹が減って死にそうになって家に帰った。懐かしい風景を見た。
洗濯物を取り込んでさあ夕飯のしたくと忙しいお母さん。まもなく子供が帰ってくる。
写真/文 冨田きよむ
【プロジェクトBurma】冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(6)
2010年11月5日タイトル:冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(6)
撮影日:10月某日
「プロジェクトBurma」とは―
11月7日にビルマで実施される総選挙を前に、可視化報道!APF Liveの取材班がビルマ国内に潜入、ビルマ軍事政権の非道と真の民主化を求めるビルマ国民の実情をありのままにお伝えします。
今回は、軍事政権による政治的・民族的迫害を受け、タイ側に逃れた難民らが暮らすキャンプの日常を取材・撮影した冨田きよむカメラマンの報告・第6弾です。
国境とは何か―
国境の街から山道を車でおよそ1時間30分で、ビルマへの船着場がある。目測で200mから250mほど向こうはビルマ。数軒の国境警備の監視小屋があるが、人の動きはほとんどない。この小屋の中にスナイパーがこちらに照準を当てていると思うと背筋が凍る。
ビルマ難民キャンプのひとつメラニキャンプへは悪路が続く。先を走るトラックは2駆だった。
見事に轍につっかえて立ち往生。後続の車も応援して何とか脱出。
ビルマは100を越える多民族国家。難民キャンプの子供の顔も多種多様。450人の生徒を抱える学校もある。朝早くから子供の歓声が響く。
朝4時。さまざまな理由で両親とはなれて暮らす子供の食事作りが始まる。朝食と弁当を、子供たちがこしらえる。夜明け前というより、真夜中。電気のない暗闇をかすかなろうそくの光を頼りにかまどに火をつけお湯を沸かし、飯を炊く。
写真/文 冨田きよむ