2009年2月 のアーカイブ

【手記】「長井健司記念賞」創設に寄せて

2009年2月13日 金曜日

 私たちはBMA(=ビルマメディア協会)による長井健司記念賞の創設を歓迎するとともに、
彼らの気持ちに大変感謝しています。
 
 長井さんは志半ばで凶弾に倒れましたが、その信念や魂はビルマ人ジャーナリストに
引き継がれたのです。
 私たちやご遺族にとって、これほど嬉しいことはありません。
長井さんもきっと喜んでいると思います。
 
 「地を這うような取材をしたい」 これは、長井さんが最後に残した言葉です。
長井健司記念賞が、命がけで取材をするビルマ人ジャーナリストたちの精神的な支えに
なることを願って止みません。
 
 一日も早くビルマに平和が訪れることを心より祈っています。
                                            2009年2月13日
                                        APF通信社代表 山路徹

【お知らせ】長井健司記念賞

2009年2月12日 木曜日

報道各位
「長井健司記念賞」創設のお知らせ
謹啓 時下益々、ご清栄のこととお喜び申し上げます。
この度、ビルマ人ジャーナリストらによって、「長井健司記念賞」が創設され、
合わせて、タイのチェンマイで今月21日、第1回授賞式が執り行われる予定です。
皆さまにおかれましては、ぜひ取材にお越し頂きたく、主催者に代わりまして、
ご案内とお願いを申し上げます。
                                              謹白
◆「長井健司記念賞」とは
ビルマ・ヤンゴンで一昨年9月27日、市民らによる反政府デモを取材中に
ビルマ軍兵士の故意による銃撃で死亡した長井健司さん(当時50歳/愛媛県今治市出身)の
ジャーナリスト魂を受け継ごうと、真実のビルマ報道に貢献したジャーナリストに贈られる、
長井健司記念賞が創設されました。
この賞は、一周忌直後の去年10月、ビルマにおける報道と表現の自由を守る
ビルマ人ジャーナリストらの協会、BMA(Burma Media Association/本部・ノルウェー)が、
長井さんのご両親の快諾を得て実現したものです。
◆第1回受賞者は投獄の身
第1回受賞者は、去年5月にビルマ南西部を襲った大型サイクロン・ナルギスの被災地の様子を
取材・報道したビルマ人女性ジャーナリスト、エイン・カイン・ウーさん(24歳)です。
エインさんは現在、「政府に反抗した」として、ビルマ軍事政権に拘束され、ヤンゴン郊外にある
インセイン刑務所に投獄(禁固2年)されています。
◆授賞式は今月21日
タイ北部のチェンマイで今月21日から、BMAの世界会議が開かれます。
その会議の初日に、長井健司記念賞の授賞式が執り行われる予定です。
授賞式には、投獄されているエインさんに代わって、エインさんの友人らが出席し、
APF通信社の代理人から、長井さんの顔写真が入ったクリスタルの盾と賞金が贈呈されます。
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(受賞者に贈られる盾に使われた長井記者の写真 03年イラクにて)
◆問い合わせ先
APF通信社
電話:03-5574-7301
E-mail:ask_apfnews-kanri@apfnews.com
2009/02/12 T

【取材記】アクサ代理店 不正契約で100億円

2009年2月10日 火曜日

アクサ生命保険などと契約していた、「信和総合リース」のグループ代理店が、
複数の保険会社から、多額の販売手数料を騙し取っていたことが、
昨年末からのAPF通信社の取材で明らかになった
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(中央:信和総合リースの入るビル)
「信和総合リース」のグループ代理店は、提携している税理士などを通じて紹介してもらった
中小企業から、名義を借りて保険会社と契約し、保険料を中小企業に代わって支払っていた
不正な契約は1万件以上、取得した手数料は100億円規模に上るとみられている
こうした契約は、保険料の立て替えなど契約者に特別な利益を与えること禁じた
保険業法に抵触するおそれがあり、金融庁が調査を始めた
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(「信和総合リース」の内部で撮影されたとされる写真)
2009/2/12 T
【「信和総合リース」に関する情報をお寄せ下さい】
電話:03-5574-7301
E-mail:ask_apfnews-kanri@apfnews.com

【お知らせ】涙~世界のどこかで瞬間(いま)

2009年2月10日 火曜日

涙~世界のどこかで瞬間(いま)
作詞: Yukiko K. 作曲: 山路敦司 編曲: 山路敦司、MOTO G3
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世界のどこかで瞬間(いま)
涙がこぼれている
愛する人のために
美しい涙が
世界のどこかで瞬間(いま)
涙がこぼれている
愛(いと)しい者のための
祈りが聴こえる
終わらない 戦いの 悲しみ癒えぬまま人々は
生きるため 変わらずに 営み続け
平和な日を 願いながら 瞬間(いま)を生きる
間奏
陽は昇り 陽は沈み 涙が赤く染まる大地 
愛のため 空見上げ 歩み続け
幸福な日を 夢見ながら 明日を生きる
あなたのいのち守る 無数の星たち
見上げてみようよ
夜空に 月輝いて 美しい調和(ハーモニ)
世界のどこかで瞬間(いま)
涙がこぼれている
愛(いと)しい者のための
祈りが聴こえる 祈りが聴こえる

【2月10日】事件から1年4ヶ月余り

2009年2月10日 火曜日

ビルマで取材中の長井健司記者がビルマ軍兵士の故意による
銃撃で死亡してから1年4ヶ月余りが過ぎた
そんな中、
最近になってある曲が発売された
タイトルは、「涙~世界のどこかで瞬間(いま)」
作詞、音楽プロデューサー・近藤由紀子さん
歌は、韓国人歌手・Kennyさん
近藤さんは、長井記者が銃撃され死亡した際の
ニュース映像を見て、強い衝撃を受けたという
そして、撃たれても尚、ビデオカメラを握り続けた長井記者の姿に感化され、
「涙~世界のどこかで瞬間(いま)」という詩を書き上げた
とても良い曲
追記:
長井記者が最後まで握りしめていたビデオカメラとテープは未だ返還されていません
私たちは、日本とビルマ政府に対し、事件の真相究明と遺品の早期返還を強く要望します
2009/2/10 T
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(右から、近藤由紀子さん、Kennyさん、APF代表 山路徹)
(参考URL)
◆Producer 近藤由紀子の日記
http://d.hatena.ne.jp/yukigeshiki/