タイトル:冨田きよむカメラマンの取材報告 ビルマへ…(4)
撮影日:10月某日
「プロジェクトBurma」とは―
11月7日にビルマで実施される総選挙を前に、可視化報道!APF Liveの取材班がビルマ国内に潜入、ビルマ軍事政権の非道と真の民主化を求めるビルマ国民の実情をありのままにお伝えします。
今回は、現地入りした冨田きよむカメラマンの取材報告・第4弾です。
ABSDF創立22周年記念日を祝うために、近隣(半径およそ15km)の範囲から、徒歩で、あるいは小船で続々と集まる人。
その中に可憐なカレン族の女の子たちがいた。
若い兵士は一生懸命もてなそうとするのだけれど、恥ずかしくてなんだか少しぶっきらぼうの態度。テレているのは、しかたない。
私も毎日おっさん(かつては学生だった若者も今では40過ぎの立派なおっさんである)しかいない中で暮らすと、目の前にぱっと花が咲いたようだ。
カレンの女性は美しい黒髪。
最近日本では茶髪が普通になっていて、それはもうなんだかよくないなあと思っていた。
撮影した画像を見せると喜んでくれた。日本に帰ったら、ABSDF経由で写真を届けてもらうことにしようと思っている。
ABSDF創立22周年記念式典は、本来であれば、CNN、BBCはもちろんNHKだって朝日新聞だって取材に来るべきなのだ。
某国が来るなというから行かないなどとそういう根性なしでどないするねん、と、思わず大阪弁になる。
まったく注目されないけれど、重要なことだ。日本がますます戦争に近づいている。
明日は、ABSDFの兵士たちとの会話から私が学んだことを報告する。お楽しみに。
写真/文 冨田きよむ
「ABSDF(=全ビルマ学生民主戦線)」とは―
1988年、ビルマの民主化を求め、非暴力運動を展開したビルマの学生たち。 彼らを待ち受けていたのは、ビルマ軍による無差別発砲でした。 犠牲者は1000人以上ともいわれています。
多くの仲間を失った学生たちは、隣国タイとの国境地帯へ避難し、「ABSDF(=全ビルマ学生民主戦線)」を結成しました。その一部は武器を取り、現在もビルマ軍事政権打倒を叫び闘っています。
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