今回の「いつか どこかで」~ sometime somewhere ~は、福島第1原発の事故による放射能漏れの脅威にさらされている福島県からの報告です。
今回の目的地である福島県は3月11日の夜以降、この3ヶ月で何度も足を運んだ場所。深夜に東海支局を出て東京経由で取材車サファリが向かったのは「ビックパレットふくしま(http://www.big-palette.jp)」。福島県浜通り地方の住民が多く避難している施設だ。(避難者は当初2,000人→現在約800人)
今回の福島取材で何故、この場所を選んだのか?それは、震災発生から100日が過ぎ、日本中の多くの人たちの中で、「震災は過去の出来事」になりつつあるからだ。私の知人たちもワイドショー等から伝えられる断片的な情報を元に、まるで現場を知っているかのような話をする。わずかな情報で多くを知ったようなつもりでいるが、本当はほとんど何も知らないことに気づいていない。多くの被災地では今も、終わりの見えない深刻な現実が続いている。
(いくつかの写真については、プライバシーの保護のため、シャッタースピードを遅くして写真のピントを甘くして撮影しています。)
まず館内に入り、最初に目に飛び込んできたのがこの光景。1階部分の大きな区画にある布で個別に仕切られた居住スペース。表札の代わりに名字が書かれた紙の札がぶら下げてある。奥行き50メートル程の通路が6列ほどあり、その左右に部屋が作られている。高さは約2メートルで広さは約3畳。ここから仕事や学校に通っている人も多くいるという。
室内写真。これでもまだ良いほうだと聞くが、隣の部屋とは90cm程の段ボールと布切れ1枚で仕切られている。天井は無い。整理はされてはいるが、荷物を置き、布団を敷いた状態ではどう考えても狭い。この区画内に部屋を持つ老女の話では、最初は3階に居たが1階に降りてこられたので脚腰が楽になった。ただ、床からの底冷えがあり堪えるとの声も。
写真をよく御覧いただくと解るが、手前から4区画ある。中心の一番大きな区画は2人分のスペースなので写真で見ると割と大きく感じるかも知れないが、それでも6畳間ほどしかない。先日、ワイドショーのコメンテイターが「東北の人は我慢強い。もう少し我慢してもらって・・・」という何とも言えないコメントをしていたが、この状況を知った上で話しているのだろうか?間仕切りに使われている段ボールに日の丸をイメージしてプリントされた「ひとつになってがんばろう日本」という文字。本当に気持ちまでひとつになっているのだろうか?フリをしているだけではないのだろうか?
弓型の壁に対しかまぼこのような形に仕切られた空間。薄いカーテンの右に「対応口」と書かれた札が下がる。玄関をイメージしているのか、その下には、盆栽が置いてある。また写真では端が切れてしまっているが、左奥にある線量計には「毎時0,13マイクロシーベルト」の表示。室内であってもここで24時間過ごせば、1年間の被爆量は1,138マイクロシーベルトとなる。
メインの出入口から管理事務所に向かう通路に面した避難スペース。この区画の中には自販機が2台設置してあり、しかも稼働していた。写真には写らないようにしているがこのスペースの中では、おばあさんが横になって眠っていた。通路を行き交う人から区画内は丸見えなのだ。「ビックパレットふくしま」は、非常に大きなイベント施設ではあるが、僅かな空間であっても活用しなければならないのが現状だ。
取材に行ったその日、東京にある「東京声優プロデュース」という声優養成学校の訓練生たちがボランティアで公演に来ていた。約40人程で関西と関東からの合同チームとのこと。今回の訪問は5月の初めに続き2回目。写真のように子供たちは彼らからベッタリくっついて離れない。「子供たちが少しでも笑顔いられる時間を作りたい」と、前列右の金色のズボンを履いた男性(ノザキレイキさん・21歳)は話していた。
また今回、避難所の人たちから様々な声を聞いた。避難所に残る人からは、「もうちょっと我慢するしかない。出て行くと支援の状況が変わってくる。」「家も仕事も無いので出ろと言われるまではここに居たい。」仮設住宅に当選し、入居が決まった人は、「まわりの人に迷惑をかけられないし、引っ越しは自分でボチボチやっている。仮設に当たった事は嬉しいが正直、不安はある。」また、私の友人で石巻を中心にボランティア活動をしている人が、「5月の連休以降、ボランティアが激減した。それに以前に比べて、受援される側の気持ちもずいぶん変わってきている」という話も聞く。
今回のまとめとして、新聞はもとより、インターネットが発達している今、現場の声を探り、聞く方法はいくらでもある。わずかでも時間があるのなら、現場の人たちの仕事や生活は?子供たちの状況は?動物たちはどうしてる?など、そこに自分が置かれているつもりになって、現場に何が必要なのかを考えてみることも大切なのではないだろうか?目を背けることや見なかったことにすることは簡単だが、本当にそれでよいのだろうか?
みなさんはどう考えますか?
ではまた、「いつか どこかで」~ sometime somewhere ~
取材日/2011年6月18日
記事・撮影/木野村 匡謙
Do you have a spam issue on this site; I also am a blogger, and I was curious about your situation; many of us have created some nice methods and we are looking to swap techniques with other folks, please shoot me an email if interested.
This may be a incredibly m cool an individual. I have got happened as well as twittered this unique designed for my girlfriends. Friends and neighbors will cherish perusing moreover it. I am hoping that may have more benefits info through your review.
A lot of whatever you articulate is supprisingly appropriate and that makes me wonder why I had not looked at this in this light previously. This particular article really did turn the light on for me personally as far as this issue goes. Nonetheless at this time there is 1 factor I am not really too comfy with and while I make an effort to reconcile that with the main idea of your point, permit me see exactly what all the rest of your readers have to point out.Well done.
I wanted to write you the very little note to be able to thank you over again relating to the unique tips you have shown on this website. It was so incredibly open-handed of you to supply publicly just what numerous people might have sold as an e book to end up making some cash for their own end, even more so given that you could have done it if you ever considered necessary. These good ideas additionally worked to become a good way to recognize that other individuals have a similar zeal really like my very own to understand a good deal more with regard to this problem. I believe there are numerous more fun sessions up front for those who look over your blog.
For me, as early as the folks that efforts and look, matched pay up other individuals to allow it check out college.
i know which will,Citizens think pc capabilities are going to heighten their job opportunities as well as promoting opportunity.
Hi, Neat post. There is a problem with your web site in web explorer, would test this… IE nonetheless is the market chief and a good element of people will miss your excellent writing because of this problem.
Excellent blog here! Also your site loads up fast! What host are you using? Can I get your affiliate link to your host? I wish my website loaded up as fast as yours lol
My buddy on top of My wife and i started to be exclusively giving your ultimate especially subject, bigger very often endeavouring so as to seem everybody under the sun inappropriate. An individual’s experience within this will be good and then in the things solutions I’m. I really at this moment computer sent my buddy this website showing her or him your actual notice. One time overlooking your blog post We found myself preserving and will also be identifying his or her which were found to know to see your main news!
i believe,Han while in the warm of students. Some of us largely eventually be yours to find out, it happens to be fine, but they’re completing at high school ever again?